こんにちは、トロハチです!
今回は父と一緒に大きな病院で認知テストを受けたときのお話。
父、即答。
はじめて父と認知症かどうかを診断するために病院へ行ったときのこと。
いちから全部調べましょうとのことで、MRI検査で脳の断面を見たり、認知テストを受けたりしました。
まあ、言わずもがな、バッチリ認知症と認定されました。
MRIでは脳が萎縮(縮まって小さくなってる)しており、認知テストも特のが難しい模様。
そのテストの中で、野菜の名前をできるだけ多く答えてくださいという口頭で答える問題。
父が一個目に即答したのが
「ブロッコリー!」
こっちは完全に大根だのキャベツだのキュウリなどが来ると予想していたので、ブロッコリーには思わず不意を突かれ。
(ブロッコリーてww)
笑いをこらえるのが必死でした。
そして、その後は一個も名前が出ず。
なんでブロッコリーなの、お父さんよ。
もっとあるでしょうがよ、お父さんよ。
答えたのブロッコリーだけって。
その時から、わたしの中に父とブロッコリーの関係は切っても切れないものになりました。
3か月後、再テストを受ける父
そして、3か月ぐらいたってから、もう一度テストをすることに。
例のごとく野菜テストもやって来ます。
こっちはもう待ち遠しくてたまらない状態。
来るか?
来るのか?!
お医者さん「では、野菜の名前を行ってみてください」
父「え~~~~、、、、、ブロッコリー!!」
やっぱりブロッコリーやん!!
こちらの期待を裏切らない父!
そのときのテストではキュウリなどの野菜も3つぐらいはちらほら出ていましたが、やっぱりブロッコリーは
一発目ではずせない模様。
ブロッコリーが出る原因!?
実は、ほんの少しだけブロッコリーに思い当たる節がありまして。
わたしの母はわたしが20才ごろに病気で亡くなったのですが、その後しばらくは父との二人暮らしが続いておりました。
その頃、よく二人でスーパーへ買い物へ行くことも多く、わたしが料理することが多かったので、食材はわたしが選んでいました。
その時よく買っていたのがブロッコリー。
元々好きなのもあったのですが、その頃たまたまテレビで特集されていたのを見て、よく買っていたような気がします。
母が死んでから、食卓に異様にブロッコリーが出てきたので、父の脳内に強烈に刻まれたのかもしれません。
父にブロッコリーに対して特別な思い入れがあるのか聞いてみたのですが、本人としては特にないとのこと。
父の記憶の中にわたしとの思い出が刻まれているとしたら嬉しいような気もしますが、逆にブロッコリーぐらいしか息子との思い出がなさそうな気がします。
それから我が家ではブロッコリーを出すときは必ず父に尋ねます。
「お父さん。これは何?」
「ブロッコリー!!」
これが答えられたら父はまだ元気だと思える瞬間。
続く限りはブロッコリーを言わせ続けようと思っております。